スケルトン式砂取器について

ご覧いただき、誠にありがとうございます。
スケルトン式砂取器について、出荷が出来ない状態が続いており
皆様にはご迷惑をお掛けしております。申し訳ございません。

樹脂部品の供給が間に合っていないことが原因となります。
従来成型して頂いていた協力メーカー様が設備更新に伴い
仕様が変わり、成型出来なくなってしまったということで、
新しい協力メーカー様と打ち合わせを行いながら急ピッチで製造を
進めております。
今しばらくご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願い致します。

今回はスケルトンの部品製造についてお話させて頂きます。

スケルトン式砂取器は水道配管に使用される塩ビパイプと同じ
硬質塩ビで作られております。
塩ビと言えば、塩ビパイプのグレーの色あいが多く、透明の色は
全体の割合で言えば少ないです。よって、材料を作るラインでも、
透明の材料を作るタイミングが難しく、納期が掛かってしまいます。

塩ビの主原料の塩ビ樹脂に、製品の仕様に合わせて薬剤を
入れていきます。最後に色あいを調整するための材料を入れて
しっかりと攪拌します。そこから、成形材料にする為に熱を加えて
ペレット状にしていきます。材料の準備だけでも1ヵ月掛かります。
この材料を配合し製造するメーカーも国内で4社ほどしかありません。

その材料を成型メーカー様で射出成型機を使って形状を作ります。
熱を加えるのですが、熱くなりすぎれば色合いが変わってしまうので
しっかりとした管理が必要となります。
さらに、塩ビという材質はガスが発生し、それが金型を痛めて
しまう要因となるので作業後の清掃も気を使います。
もし機会に少しでも塩ビの材料が残っていると、その次に
成形した製品に不具合が発生してしまうリスクもあります。
設備や温度などの調整の管理を行いながら、１つ１つを成形して
部品を作っていきます。

スケルトン式砂取器の部品は、上記のような工程を経て
協力メーカー様から弊社に届きます。樹脂成型品も、実は
簡単に作れるものではなく、細かい部分でも多くの技術ノウハウが
詰まっております。

少しでも安く、早く、お客様にご提供できるように日々創意工夫を
行いながら製造を進めております。
この度は出荷が出来ない状況になってしまいましたが、
このようなことの無いように管理・対策を行っていきます。
今後も引き続きよろしくお願い致します。

（株）友鉄マシン　中井